パパ・タラフマラ30年を経過して2012年3月に解散すると同時に、P.A.I.(パパ・タラフマラ舞台芸術研究所)は、内容、名称とも一新し、「舞台芸術の学校」として新たにスタートします。
P.A.I.では、舞台芸術家を育てるべく動いてきました。特に技術に重きを置きつつ、どのような人材が舞台芸術家としてふさわしく、必要かを考えつつ、運営してきた学校です。
ところが、舞台芸術家にとってもそうですが、今、さらに必要なのは、舞台芸術家とは限らず、【からだ】からの発想であり、【からだ】の感覚なのだろうと強く思うに至っています。からだの感覚こそが、実はアーティストにとっても、一般の方々にとってもきわめて重要な感覚で、これなくしては今後の時代を生き延びることすらできないのではないかと思います。
今、アートもまた、ずいぶんからだ感覚が薄れてきたように思います。しかし、からだの感覚とは根元を意識する感覚です。
私たちはその根元性を掘り起こすべく、からだの学校であり、舞台芸術の学校を目指します。からだを知るには、実はからだを通して表現行為を行う舞踊や演劇の要素というのはきわめて有効です。もちろんここからプロを目指す人が出てくれば、さらに嬉しいことです。
ぜひ、一緒にこれからの時代を【からだ】を通して考え、実践に移してみませんか?
小池 博史/こいけ ひろし プロフィール
パパ・タラフマラ芸術監督。
演出家・作家・振付家・舞台美術家・写真家、舞台芸術の学校(P.A.I.)校長。
各国アーティストとの作品製作やプロデュース、
世界各地からの演出依頼公演、プロ対象・市民対象のワークショップを数多く実施している。
2011年4月に同カンパニーの解散を発表。現在、過去の作品を一挙に再演する、
『パパタラ ファイナルフェスティバル』を実施中。
パパ・タラフマラ公式サイト http://pappa-tara.com
パパタラ ファイナルフェスティバル http://pappa-tara.com/fes