「WD—I Was Born」
初演 2000年1月 シアタートラム
「何かが生まれた」
混沌とした世紀である20世紀を念頭に置いて、19世紀末から1920年代までをイメージして作られた章。
20世紀という「巨大で、何か奇妙なるもの」が始まった。多くの新らしい技術やモノ、そして体制の変革が人々に喜びをもたらすと同時に、絶大な不安を人々に与えた時代。その芽は産業革命に遡ることができるだろうが、それが具体的な形となって次々に噴出した時代。
爆発的産業の発展、第一次世界大戦、人口増加等多くの不安と悲劇。喜びは次第に暗雲をもたらし、ねじれを生み出していく・・・・
ドストエフスキーの小説『悪霊』に想を得、20世紀を問いなおす目的を持って「WD」プロジェクトは始まったが、その中の一篇でありつつ、独立した作品としてもまた、「I
WAS BORN」は作られた。
■作・演出・振付:小池博史
■原作:フョードル・ドストエフスキー「悪霊」
■音楽:菅谷昌弘
■美術:小池博史
■オブジェ:田中真聡、福島直美、松島誠、宮木亜弥
■衣装:中嶌尋江
■照明:関根有紀子
■音響:江澤千香子
■出演:白井さち子、あらた真生、 関口満紀枝
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