「ストリート・オブ・クロコダイル 計画1」

 

初演 2003年7月 スカイ・ザ・バスハウス


今から約70年前にブルーノ・シュルツが書き下ろした「ストリート・オブ・クロコダイル」を原作とする本作品。「その新しい地区では商業主義の味気ない最新の形式がたちまちに広まっていた。疑似アメリカニズムが古い腐った地盤に根を下ろし、安物の粗悪な見せかけという大仰なばかりで実質も 色彩もない植物をはびこらせたのだ。」(本文より)
この街並は、今や全世界にはびこってる。
翻弄され続ける人々。翻弄しようとする人々。 そうした人々と共に街は姿を変えてきた。それが20世紀の都市の歴史であり、今もまだその増殖は続いていると言える。
薄っぺらな、表面を取り繕っているだけの街と、わざとらしさやインチキ臭さを漂わせた現実味の乏しい住民たち。
この作品は、都市問題、戦争の影響、現代人の闇、さまざまな問いを孕み、私たちに突きつけている。

 

シーッ、いま詩人が死んだ。

 

■作・演出・振付:小池博史
■原作:ブルーノ・シュルツ「ストリート・オブ・クロコダイル」
■音楽:カール・ストーン
■美術:松島誠、小池博史
■オブジェ:田中真聡、松島誠
■ 映像:網代將登
■ 衣裳:久保薗美鈴
■ 照明:関根有紀子
■ 宣伝美術:葛西薫、安藤隆、池田泰幸
■出演 松島誠、白井さち子、関口満紀枝、あらた真生、池野拓哉、熊谷知彦、兼盛雅幸、坂田明日香、菊地理恵、杉山藍子