「島〜No Wing Bird on the Island」

 

初演 1997年12月 横浜 ランドマーク ホール

島の唄が聞こえる
――アート・ミックス・パフォーマンスの新次元


「島〜Island」と同時に作られた「島」シリーズ最初の作品。「島~Island」を、オブジェもなにもない二人だけの身体によって見せる最小形の作品とすれば、「島~No wing bird on the island~」は、同じテーマでありながら、あらゆる要素を盛り込んだ最大形の作品である。


メディアアーティスト、インゴ・ギュンター、作曲家、劉索拉(りゅうそうら)とのコラボレーション作品として企画され、多くのビデオイメージ、巨大な旗イメージ、舞台そのものが破壊される大地としての役割を果たしつつ、制作された。


 島シリーズとは、世界を覆うさまざまな境界をどう捉えるか、という視点を創造の源としている。それはこの作品において、小池、インゴ、ソーラという同年のアーティストが日本人、ドイツ人、中国人としてどう生きてきたのか、という問題にも突き当たった。

 


■作・演出:小池博史
■音楽:リュウ・ソーラ、菅谷昌弘、小川摩利子、松島誠
■映像・美術:インゴ・ギュンター
■装置:田中真聡
■衣裳:浜井弘治
■照明:関根有紀子
■サウンドデザイン:山本浩一(サウンドクラフト)
■プロデュース:伊東順二
■宣伝美術:葛西薫


■出演 :小川摩利子,松島誠、鈴木美緒、三浦宏之、関口満紀枝、中村真咲、佐田恭子、ささだあきこ