「ストリート・オブ・クロコダイル 計画1」

初演2003年7月 スカイ・ザ・バスハウス



今から約70年前にブルーノ・シュルツが書き下ろした「ストリート・オブ・クロコダイル」 に、次のような記述があります。

「その新しい地区では商業主義の味気ない最新の形式がたちまちに広まっていた。疑似アメリカニズムが古い腐った地盤に根を下ろし、安物の粗悪な見せかけという大仰なばかりで実質も 色彩もない植物をはびこらせたのだ。""。」

この街並は、今や全世界にはびこっています。翻弄され続ける人々。翻弄しようとする人々。 そうした人々と共に街は姿を変えてきました。それが20世紀の都市の歴史であり、今もまだその増殖は続いていると言えるでしょう。

この作品は、都市問題、戦争の影響、現代人の闇、さまざまな問いを孕み、私たちに突きつけています。 その根幹を見つめつつ、作品化しようとするのが、パパ・タラフマラ版「ストリート・オブ・クロコダイル」です。 薄っぺらな、表面を取り繕っているだけの街と、わざとらしさやインチキ臭さを漂わせた現実味の乏しい住民たち。 「彼らは恐怖と、逃亡生活と、破綻した精神性を抱えている。だから、彼らの行為はきわめて単純ではあっても重くのしかかってくる何かを孕んでいる。」

photographer : SAKAE OGUMA